[カテゴリー:人はなぜ問うのか?]
意識の起源はやはり難問です。
現在、意識の発生について次のことを推測しています。
・意識することは、自分を意識することである
・最初の自分の意識は、他者に見られることによって生じる
意識の発生は、また次の事柄と結びついているだろうと推測します。
・行為と認識の相対的な分離(知覚のエナクティヴィズムは、知覚が行為と不可分に結合していることを主張します。それは<知覚は、行為の仕方である>と考えます。これを踏まえて言えば、ここでいう<行為と認識の分離>は、<行為と可能な行為の仕方との分離>です。)
・認識が変化しても世界は変化しないということ
・認識と世界の分離
・認識が間違う可能性があること
しかし、現在のところをこれ以上議論するには準備不足なので、最近の神経科学の仕事をもう少し勉強してからこのテーマに戻りたいとおもいます。
この後は、3月にある研究会で、ロバート・ブランダムの「概念的実在論と問答推論」の検討を発表する予定ですので、その準備を兼ねて、カテゴリー[問答の観点からの認識]に移って、「概念的実在論」について考察したいと思います。