[カテゴリー:問答の観点からの認識]
<事実に関する記述的問答>の下位区分と同様の仕方で、<規範に関する記述的問答>を次のように下位区分できると思います。
(1)単称命題を答えとする問答
(2)全称命題を答えとする問答
(3)ある目的を実現するための手段を求める問答(実践的技術的問答)
(1)の例
「彼はそのように命令する資格があるのだろうか」
「トランプの就任式は、どこでいつ行われたのか」
(2)の例
「どんな時も嘘をつくべきではないのだろうか」
「通貨供給量が増えたら、インフレになるのだろうか」
(3)の例
「この本をもっと安く買うにはどうしたらよいだろうか」
「土地の登記を変更するには、どうしたらよいのか」
(3)の場合、目的もそれを実現する手段もどちらも、規範的語彙の使用によって記述できる規範的状態である)を実現する手段は、自然的な因果関係ではなく、社会の仕組み(社会制度)に基づいて設定されます。