落ち葉をめでる

今回は、筆休めです。

昨年からなぜか落ち葉が気にいっています。落葉の季節に森に積もった落ち葉は、ともていい感じです。

アメリカの大学では、掃除の人がこの時期、ドライヤーの大きいようなもので落ち葉を集めていました。
ですから、キャンパスには落ち葉がたまるというようなことはありません。これに対して、少なくとも日本の大学では、落ち葉を集めているところを見たことがありません。それは単に清掃のための財源が足りないということではないようにおもいます。日本人は、アメリカ人ほど、落ち葉を汚いとはおもわないのではないでしょうか。(おそらく日米の差よりも、都会と田舎などの差の方が大きいだろうとおもいます。)落ち葉も雨にぬれ、人に踏まれて、汚くなってゆきます。それは落ち葉が汚いという言うよりも、落ち葉とアスファルトとの取り合わせが悪いのです。落ち葉が土の上にあるときには、どんなに踏まれても汚いとは思えません。それはやがて腐葉土になってゆくのです。

紅葉をめでたあとには、落ち葉もめでたいものです。

投稿者:

irieyukio

問答の哲学研究、ドイツ観念論研究、を専門にしています。 2019年3月に大阪大学を定年退職し、現在は名誉教授です。 香川県丸亀市生まれ、奈良市在住。

「落ち葉をめでる」への11件のフィードバック

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