春の夜の職場です
(「問答としての社会2」での議論が、まだまだ時間が掛かりそうです。まだ国家の誕生まですら行っていません。そこで、すこしこの書庫に寄り道したいと思います。)
1 公人と私人の使い分け(20140421)
この書庫では、まず、最近気になっている「立場の使い分け」という問題から考察を始めたいと思います。それは次のような問題です。
NHK会長の政治的な発言が問題になったときに、彼は、その政治的な発言は個人としての発言であり、会長としての考えでないと釈明した。このような個人と公人の区別による釈明は、釈明として成り立つのだろうか。
ある人物Xが、二つの異なる役割AとBをもち、XがAとしてaを発言し、Bとしてbと発言したとしよう。この二つが無関係な発言であれば、そこには何も問題は生じないだろう。しかし、その二つの発言が矛盾するとしたら、その矛盾は、Aとしての立場とBとしての立場の違いによって、解消できるものだろうか。
これについて、しばらく考えたいと思います。