114 概念が語に付随する (Concepts supervene on words) (20240404)

[カテゴリー:問答の観点からの認識]

「ナイフ」「フォーク」「スプーン」「皿」これらの文字列は、概念<ナイフ><フォーク><スプーン><皿>を付帯しています。これらの文字列は、他の文字列と関係なく、またそれが付帯している概念と関係なく同定可能です。その点で、これらの文字列は原子論的です。他方、これらの概念は、互いの関係の中で一定の内容を持つものになっています。その点で、これらの概念は全体論的であるように見えます。

これは、野球の例がもっとわかりやすいかもしれません。野球しているとき、球場にはピッチャー、キャッチャー、一塁手、などがいます。彼らのその役割は、他の役割との関係の中で一定の内容を持ちます。しかし、彼らは野球が終わった後も存在しています。彼らは個人として、野球のゲームから独立に存在します。しかし、野球するときには、それらの役割として、つまりチーム全体の一員として行動します。役割は、全体論的に存在します。

(意味全体論の用語としてこれで十分でしょうか。意味の原子論を批判するために、これ以上何をいえばよいのかよくわからないので、原子論者の議論を調べてから、再度論じることにします。今言えることは、構文論的原子論と意味論的全体論を区別することによって、意味の全体論の擁護がより説得的なものになるということです。)

真理定義依拠説は、語や文の意味は実質推論によって与えられるとする推論的意味論と矛盾するように見えます。私は、この二つを調停したいのですが、そのために次回から、まずは実質推論とは何か、を確認しておきたいと思ます。