1 社会とは問答である

                                12月の東大寺の大仏です。お客さんを案内しました。
 

1 社会とは問答である(20131209)
 書庫「問答としての社会」の説明文に次のように書きました。「ここでは、「社会とは何か」という問いへの答えとして「社会とは問答である」と答えたい。」この点は、今も変わりません。それは、次のように考えるからです。
 <人間の社会を動物の群れと区別するのは、言語の存在である。また、言語にとって、問答関係は本質的な構造である。それゆえに、問答関係は社会の本質的な構造である。>
 では、言語の発生については、どのように考えたら良いでしょうか。 以前には、曖昧な仕方で個人を出発点にして考えました。しかし、言語発生前に個人がが存在しないだけでなく、言語が発生しても、個人が直ちに成立するのではないとすると、言語の発生を、ひとや個人の問題解決として説明するのではなくて、群れないし集団の問題解決として説明する方が良いように思います。
 その説明は、どのようなものになるでしょうか。