01 挨拶と目次 (20201030)

[カテゴリー:『問答の言語哲学』をめぐって]

やっと本が出版になりました。帯に「問いを問う」とあるのは、わたしが当初計画したタイトルが『問いを問う 問答の観点からの言語哲学』だったことの痕跡がのこっているためです。これに続いて、『問いを問うII 問答の観点からの理論哲学』『問いを問うIII 問答の観点からの実践哲学』『問いを問うIV 問答の観点からの社会哲学』を計画していました。この長期計画に変更はないのですが、その実現にはまだまだ時間がかかりそうですので、タイトルは別のものになりそうです。

 この本の目的は、問答の観点から言語哲学の組み換えを目指すことですが、この本ではそのための手がかりを提供することにとどまっています。まだまだ足りない部分については、このカテゴリーで補足していくつもりです。ですから、問答の観点から言語哲学を組み替えていこうとするならば、何が足りないかを、コメントしてもらえれば助かります。

次回から、宣伝を兼ねて簡単な内容紹介をしてゆきたいと思います。

本書目次

序 文 問いの重要性に向けて

第1章 問答関係と命題の意味――問答推論的意味論へ向けて
 1.1 問いと推論の関係
 1.2 推論的意味論から問答推論的意味論へ向けて

第2章 問答関係と発話の意味――問答推論的語用論へ向けて(1)
 2.1 文と命題内容と発話の違い
 2.2 発話が焦点を持つとはどういうことか
 2.3 会話の含み

第3章 問答関係と言語行為――問答推論的語用論へ向けて(2)
 3.1 質問と言語行為
 3.2 言語行為の新分類
 3.3 言語行為の不可避性

第4章 問答論的超越論的論証
 4.1 問答論的矛盾の説明
 4.2 問答関係の分析
 4.3 問答論的矛盾による超越論的論証
 4.4 超越論的論証の限界

あとがき
参考文献一覧
事項索引
人名索引