29「グローバルな総中流社会」を目指して (29219413)

[カテゴリー:日々是哲学]

「総中流社会」は、日本では高度経済成長の結果として一時的に実現していたかもしれませんが、グローバル化とそれにともなう新自由主義政策によってなくなってしまいました。したがって、それを復活させるには、新自由主義政策を変えて、1980年の頃の法人税率、所得税の累進税率を復活して、所得の再分配を進める必要があります(参照、https://irieyukio.net/blog/2008/10/16/%e8%b2%a1%e6%94%bf%e8%b5%a4%e5%ad%97%e3%81%ae%e5%8e%9f%e5%9b%a0/)。しかし、他方で、グローバル化以前の相対的に閉じた一国経済に戻ることはできないでしょう。そうすると、どうすればよいのでしょうか。

 一つには、バイデンがやろうとしているように、法人税の引き上げ、所得税の累進税率の引き上げを、それの国際的な共同実施を目指すことです。したがって、総中流社会の実現は、世界規模で行わなければ実現しないでしょう。(以上は、カテゴリー「格差問題」に10年以上前に書いたことでもあります。バイデンに期待したいとおもいます。)

 日本でこれを妨げるものは、政府にコントロールされたマスコミです。政府にコントロールされない自由なマスコミをつくることが不可欠になると思います。