[カテゴリー:問答の観点からの認識]
前回は、記述的問答を次の二つに下位区分した。
(1)自然的事実(自然的出来事)の記述的問答
(2)規範的事実の記述的問答
ここで重要なことは、全ての事実を「自然的事実」と「規範的事実」に分けるとき、問答という出来事は、(2)に分類される、ということである。
記述的問答は、規範的事実であり、自然的事実ではない。ただし、「自然的事実の記述的問答」は、規範的事実(出来事)である。そして「規範的事実の記述的問答」それ自体もまた、規範的事実(出来事)である。
これらの二つの事実に対応して、方法的問答を次の二つに下位区分できる。
- 技術的問答:「ある自然的状態を実現するために、どうすればよいのか」と問い、答えることである。
- 実践的問答:「ある規範的状態を実現するために、どうすればよいのか」と問い、答えることである。
前回述べたように、問答は規範的事実である。それゆえに記述的問答が規範的事実であるのと同様に、方法的問答も規範的事実である。
どんな問いであれ、問いを立てそれに答えられないとき、私たちは「どうやってその問いにこたえたらよいのか」と問うだろう。これは「ある問答(規範的状態)を実現するために、どうすればよいのか」と問うことであり、この問いを問い、それに答えることは、実践的問答である。
次に、意思決定の問答の下位区分を考えてみよう。
